2011年05月11日

大地の力研究所 大麦若葉末のカルシウムの吸収に及ぼす影響を確認

株式会社アサヒ緑健と株式会社東洋新薬との間で設立された合弁企業「株式会社大地の力研究所(本社:福岡県福岡市)」は、大麦若葉末がカルシウムの吸収に影響を及ぼすことを確認し、日本農芸化学会2011年度大会において発表いたしました(*)。

大麦若葉末はイネ科オオムギ属に属するオオムギ(Hordeum vulgare L.)の出穂前の葉(草丈300~600 mm)を刈り取った後、洗浄、乾燥、粉砕など複数の工程を経て製造される淡緑~濃緑色の粉末です。大麦若葉末は食物繊維を豊富に含み、青汁などの商品に利用されています。
これまでに株式会社大地の力研究所では、大麦若葉末の機能性に関して様々な研究を進めてまいりました。この度、大麦若葉末のカルシウムの吸収に及ぼす影響をin vivoで確認しました。

(*)東日本大震災で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
本震災の影響で、日本農芸化学会2011年度大会の開催は中止となりましたが、学会より特例として「2011年度大会の各演題は、大会講演要旨集の発行をもって発表は成立とみなす」旨の発表がなされています。

■発表骨子
食物繊維の含まれない無繊維食を摂取させる試験モデルを用いて評価しました。
ラットに無繊維食と大麦若葉末を配合した飼料を28日間摂取させ(大麦若葉末群)、大麦若葉末を含まない無繊維食を与えたラット群(対照群)と比較しました。その後、カルシウムを経口投与し、投与後の血中カルシウム量を吸収性の指標として測定しました。
その結果、投与30分後において対照群と比較して大麦若葉末群で血中カルシウム量が有意に高値を示しました。このことから、大麦若葉末の継続的摂取によりカルシウムの吸収に影響を及ぼす可能性が考えられ、カルシウム補給に大麦若葉末が有用であることが示唆されました。

株式会社大地の力研究所は今後とも大麦若葉末の機能性をさらに解明し、新規商品の開発に注力してまいります。

▶お知らせ一覧にもどる