2008年03月17日

東洋新薬 「甘藷若葉末」の血糖値上昇抑制作用を確認  独自素材のさらなるエビデンス拡充

株式会社東洋新薬(本社:福岡県福岡市、本部:佐賀県鳥栖市、代表取締役:服部利光)は、甘藷若葉末に血糖値上昇抑制作用があることを臨床試験により確認いたしましたので、日本農芸化学会2008年度大会において発表いたします。

甘藷若葉末とは、サツマイモの一品種である「すいおう」の茎と葉をまるごと粉砕し、粉末化した東洋新薬の独自素材です。「すいおう」は、サツマイモの茎葉特有のえぐみや苦味を品種改良によって改善した茎葉利用品種で、ポリフェノールを豊富に含むのが特徴です。

今回、当社および独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構九州沖縄農業研究センター機能性利用研究チーム長 吉元誠は、臨床試験において、被験者に甘藷若葉末500mgを摂取させることにより、米飯負荷後の血糖値の上昇を有意に抑制することを確認いたしました。
本結果を、日本農芸化学会2008年度大会(2008年3月26日(水)-29日(土)、名城大学天白キャンパス〈愛知県名古屋市天白区〉)におきまして、発表いたします。

■ 研究概要
甘藷若葉末摂取による食後の血糖値上昇への影響を検討するために、20歳以上50歳以下の健常人56名を対象として、ダブルブラインド・クロスオーバー試験〔注①〕を行いました。試験食品〔注②〕またはプラセボ食品〔注③〕を米飯300gとともに被験者に摂取させ、摂取前(0分)、摂取後30分、60分、90分および120分の血糖値を測定しました。その結果、血糖値の上がりやすい被験者〔注④〕28名において、試験食品摂取時では、プラセボ食品摂取時と比較して米飯負荷後30分の血糖値が有意に低下しました。
このことから、甘藷若葉末は食後の血糖値上昇を抑制するのに有効であることが示唆されました。

東洋新薬は今後も甘藷若葉末の機能性をさらに解明し、生活習慣病に対応した商品の開発に注力してまいります。

〔注① 〕 ダブルブラインド・クロスオーバー試験
ダブルブラインド試験とは、被験者の思い込みによる影響(プラセボ効果)や試験実施者の挙動が被験者に影響を与える可能性を排除するために、被験者および試験実施者には試験食品かプラセボ食品かを知らせないで効果を検証する試験のことをいいます。
クロスオーバー試験とは、各被験者に試験食品とプラセボ試験の両方を、時期を違えて摂取させ、それぞれの結果を集計し評価する試験のことをいいます。この試験方法は、ばらつきを小さくすることができるなどのメリットがあります。
ダブルブラインド・クロスオーバー試験とは、これらを組み合わせた試験のことをいいます。

〔注②〕 試験食品
甘藷若葉末500mgを配合した粉末。 被験者は水100mlに溶かして摂取しました。

〔注③〕 プラセボ食品
甘藷若葉末500mgの代わりに、血糖値に影響を与えにくい原材料を配合し、さらに試験食品と区別がつかないようにした粉末。
試験食品と同様に、被験者は水100mlに溶かして摂取しました。

〔注④〕 血糖値の上がりやすい被験者
被験者56名全体における、プラセボ食品摂取時の血糖頂値(摂取後30分)の平均値よりも血糖頂値が高い被験者。

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