2008年09月29日

東洋新薬 すいおう(甘藷若葉末)の骨粗しょう症改善作用を確認  独自素材のさらなるエビデンス拡充

株式会社東洋新薬(本社:福岡県福岡市、本部:佐賀県鳥栖市、代表取締役:服部利光)は、すいおう(甘藷若葉末)の骨粗しょう症をはじめ、更年期の症状改善作用を確認いたしましたので、日本生薬学会第55回年会において発表いたしました。

すいおう(甘藷若葉末)とは、サツマイモの一品種である「翠王(すいおう)」の茎と葉をまるごと粉砕し、粉末化した東洋新薬の独自素材です。「翠王」は、サツマイモの茎葉特有のえぐみや苦味が少ない茎葉利用品種で、ポリフェノールを豊富に含むのが特徴です。

今回、当社は、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構九州沖縄農業研究センター機能性利用研究チーム長 吉元誠氏と共同で、すいおう(甘藷若葉末)の継続的摂取による、骨粗しょう症をはじめ更年期の症状改善作用をin vivoで確認し、本結果を、日本生薬学会第55回年会(2008年9月19日(金)~20日(土)、長崎大学文教キャンパス)において発表いたしました。

■研究概要
手術によって卵巣を摘出した雌ラット〔注①〕に、すいおう(甘藷若葉末) を2.0%配合した普通飼料を21週間自由摂取させ、骨密度〔注②〕および内臓脂肪重量を測定しました(甘藷若葉末群)。なお、対照として、すいおうを配合していない普通飼料を自由摂取させた群(コントロール群)を設けました。
その結果、甘藷若葉末群において、コントロール群と比べて骨密度の減少が抑制される傾向にありました。また、内臓脂肪重量のうち、腸間膜脂肪〔注③〕重量が有意に減少しました。
このことから、すいおう(甘藷若葉末)を継続的に摂取することで、骨粗しょう症をはじめとした、閉経後の女性にみられる諸症状に対して効果を有することが示唆されました。

東洋新薬は今後もすいおう(甘藷若葉末)の機能性をさらに解明し、女性の更年期対策商品の開発に注力してまいります。

〔注①〕 卵巣を摘出した雌ラット
卵巣を摘出することにより卵胞ホルモンであるエストロゲンの分泌が減少するので、閉経後の状態を擬したラットとなり、骨密度減少や内臓脂肪蓄積などを呈する。

〔注②〕 骨密度
骨を構成するカルシウムなどのミネラル分がどれくらい詰まっているかを示す指標。

〔注③〕 腸間膜脂肪
内臓脂肪の1つで、メタボリックシンドロームに関する腹部中央に蓄積する脂肪。腸間膜は腹膜の一部を指し、腹腔(腹膜で覆われる空間)内の腸管を包み吊り下げている膜のことをいう。

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