東洋新薬 独自素材「大豆セラミド」のin vivoにおけるメラニン生成抑制効果を確認
株式会社東洋新薬 (本社: 福岡県福岡市、本部: 佐賀県鳥栖市、代表取締役: 服部利光)は、名古屋大学医学部 富田教授との共同研究において、独自素材「大豆セラミド※1」のメラニン生成抑制効果をin vivoで確認したことを、日本生薬学会 第54回年会(2007年9月14日-15日開催)で発表いたしました。
大豆セラミドは大豆から抽出したセラミド様成分含有物で、東洋新薬の独自素材です。東洋新薬はin vitroにより大豆セラミドのメラニン生成抑制効果を確認しています。今回は有色マウスを用いて大豆セラミドが皮膚に及ぼす影響を検証しました。その結果、マウスの皮膚でメラニン生成抑制効果が確認され、in vivoで生体内の作用が示されました。
■ 大豆セラミドのメラニン生成抑制効果を確認
雄性有色マウスに中波長紫外線を10日間照射して耳介部の黒色化を行い、紫外線照射期間に大豆セラミドを0.025%含有した粉末飼料を摂取させました。その後、マウス耳介部の皮膚を剥離してDOPA陽性細胞※2数を測定した結果、コントロール群※3と比較して耳介部のDOPA陽性細胞数が有意に減少しました。
このことから、生体において大豆セラミド摂取によるメラニン生成抑制効果が発揮されることが示唆されました。
東洋新薬は今後も大豆セラミドの美容効果を詳細に検証していくとともに、大豆セラミドを活用した商品開発を進めてまいります。
※1 大豆セラミド
大豆から抽出したセラミド様成分含有物で、東洋新薬の独自素材。in vitroでメラニン生成抑制効果、コラーゲン生成促進効果を確認したことを2006年8月開催の第53回 日本食品科学工学会で発表している。
※2 DOPA陽性細胞
皮膚標本をDOPA染色することによって黒褐色に染まった細胞。
DOPAとはβ-(3,4-ジヒドロキシフェニル)アラニンのことで、この試薬が細胞中のチロシナーゼによって黒褐色物質に変えられる。メラニンを生成する能力を持った細胞はチロシナーゼを多く有するのでDOPA染色によって細胞内が黒褐色に染められる。
※3 コントロール群
大豆セラミドを含有しない粉末飼料を摂取した群