2012年11月07日

東洋新薬 『葛の花エキス™』の脂肪肝の発症抑制作用を確認-脂肪肝の二大原因である高脂肪食とアルコール摂取時の効果-

株式会社東洋新薬(本社:福岡県福岡市、本部:佐賀県鳥栖市、代表取締役:服部利光)は、Nalelu合同会社との共同研究により、高脂肪食とアルコールを同時摂取した際に発症する脂肪肝を、『葛の花エキス™』が抑制することを確認し、第19回日本未病システム学会学術総会において発表いたしました。

■葛の花エキス™とは
葛はマメ科のつる性植物で、乾燥させた根が漢方処方の葛根湯などに使用されていますが、『葛の花エキス™』は、葛の花部から抽出して製造される機能性食品素材です。

当社では、葛の花エキス™の機能性について研究を重ねており、腹部内臓脂肪低減作用や皮下脂肪低減作用などの抗肥満作用をはじめ、消酒効果〔注①〕や脂肪肝発症抑制作用を確認しております。

今回当社は、Nalelu合同会社との共同研究において、高脂肪食とアルコールを同時摂取した際に発症する脂肪肝を、葛の花エキス™が抑制することをin vivoで確認し、第19回日本未病システム学会学術総会(2012年10月27日(土)~28日(日)、石川・金沢勤労者プラザ)において発表いたしました。

■研究のポイント
脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪が過剰に蓄積した状態のことをいいます。脂肪肝は生活習慣の乱れにより発症し、その二大原因は、高脂肪食の摂取とアルコールの過剰摂取であることが知られています。
今回当社では、脂肪肝の二大原因である脂っこい食事とアルコールを、同時に多く摂りがちな忘年会・新年会シーズンを想定し、高脂肪食とアルコールを同時に負荷した場合の、葛の花エキス™の脂肪肝発症抑制作用を検証しました。

■研究概要
マウスに5%葛の花エキス™を混餌した高脂肪食を29日間摂取させ、試験開始から27日目より29日までアルコールを強制的に経口投与させました(HF+5%PFE /EtOH群)。29日目に解剖を実施し、内臓脂肪総重量及び血中GOT〔注②〕濃度を測定、さらに肝臓の状態を記録しました。なお対照として、葛の花エキス™を混餌していない高脂肪食とアルコール負荷群(HF/EtOH群)を設けました。

その結果、HF+5%PFE /EtOH群はHF/EtOH群と比較して、内臓脂肪総重量及び血中GOT濃度の有意な低下がみられました。また肝臓解剖所見により、脂肪肝の発症が抑制されたことが確認されました。

これらのことから、葛の花エキス™は高脂肪食とアルコールを同時摂取した際の脂肪肝の発症を抑制することが示唆され、今後、忘年会などで暴飲・暴食になりがちな方に向けた商品開発が期待されます。

東洋新薬は今後も『葛の花エキス™』の機能性をさらに解明し、肥満や肝疾患における独自性の高い商品を開発し、より一層の拡販に注力して参ります。

〔注①〕消酒効果
血中のアルコール濃度や二日酔いの原因とされるアセトアルデヒド濃度を低減する効果のこと。

〔注②〕GOT
グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼの略。肝細胞が破壊されると血液中に放出され高値を示す。
アルコール性肝炎や脂肪肝で高値を示すことが知られています。

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