2012年05月25日

東洋新薬 『すいおう(甘藷若葉末)』抽出物の血糖値上昇抑制作用のメカニズムに関する新たな知見を確認

株式会社東洋新薬(本社:福岡県福岡市、本部:佐賀県鳥栖市、代表取締役:服部利光)は、『すいおう(甘藷若葉末)』抽出物の血糖値上昇抑制作用のメカニズムに関する新たな知見を確認し、第66回日本栄養・食糧学会大会において発表いたしました。

『すいおう(甘藷若葉末)』とは、サツマイモの一品種である「すいおう(翠王)」の茎と葉をまるごと粉砕し、粉末化した東洋新薬の独自素材です。「すいおう(翠王)」は、えぐ味と青臭さのためこれまで敬遠されがちだったサツマイモの葉・茎・葉柄をおいしく食べられるように開発された品種で、ポリフェノールを豊富に含むのが特徴です。

当社は既に、中部大学応用生物学部 津田 孝範 准教授、北海道大学大学院農学研究院 原 博 教授および比良 徹 助教との共同研究において、食物繊維などが除去されたすいおうエタノール抽出物の血糖値上昇抑制作用のメカニズムに関する知見として、in vitroにおけるglucagon-like peptide-1(GLP-1)〔注①〕の分泌促進作用を確認し、日本農芸化学会2012年度大会において発表しております。

今回当社は、同共同研究において、すいおうエタノール抽出物の血糖値上昇抑制作用メカニズムに関する知見をin vivoでも確認し、第66回日本栄養・食糧学会大会(2012年5月18日(金)~20日(日)、宮城・東北大学)において発表いたしました。

■発表骨子
ラットに、すいおうエタノール抽出物を含まない溶液(コントロール群)、またはすいおうエタノール抽出物溶液(すいおうエタノール抽出物群)を経口投与し、投与後の血中GLP-1濃度を測定しました。
その結果、すいおうエタノール抽出物溶液の投与により血中GLP-1濃度に有意な上昇がみられ、in vivoにおいてすいおうエタノール抽出物がGLP-1分泌を促進することが確認されました。
これまでのin vitroでの結果および今回のin vivoでの結果から、すいおうエタノール抽出物の血糖値上昇抑制作用メカニズムの一因として、GLP-1分泌促進が関与することが考えられました。

東洋新薬は今後もすいおうの機能性をさらに解明し、生活習慣病に対応した商品の開発に注力してまいります。

〔注①〕 Glucagon-like peptide-1(GLP-1)
消化管上皮の内分泌細胞から分泌される消化管ホルモンで、食事を引き金として分泌される。
作用の一つに血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌を促進させることが知られている。

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